やり直しの歯科矯正

「小学生から高校生までワイヤーの矯正治療をしていたけれど、その後歯並びが戻ってしまった。なぜ戻ってしまったんだろう?と色々調べたところ、舌癖が原因だと分かった。やり直しの矯正治療を受けることを決意し、舌の癖を直す指導からしてくれそうな病院を探した。」と来院されました。

治療前

治療後

年齢32歳
職業会社員
症状出っ歯、開咬、歯がでこぼこに並んでいる状態
総治療期間2年10カ月
概算矯正治療費881,500
治療に用いた主な器具表側ワイヤー矯正(マルチブラケット法)
主訴(主な悩み)上の前歯の出っ歯と下の歯のガタガタを治したい
抜歯上あごの左右第一小臼歯と親知らず
リスク/副作用虫歯、歯周病、歯根吸収など

MEMO

不正咬合の原因は舌の癖だったのでその癖を治せるかどうかがやり直しの矯正歯科治療の成功の鍵でした。一度目の矯正治療の際にはこの癖を治す指導はなかったとのこと。原因を除去しないまま、ただ器械を付けて歯を動かしても、原因を除去していなければ歯並びは元に戻ります。

上あごの裏側に歯科矯正用アンカースクリューを埋入しました(別途33,000円)。前歯の開咬に効果の高い部位である上あごの裏側の歯茎に設置しました。

ご自分でもいつもなんとなく歯を舌で触っているような押しているような感じがするとご自覚もあり、舌の癖を治す当院のお口ヨガ(筋機能療法)に積極的に取り組んで下さりました。その甲斐あり、とても良い結果を得ることができました。矯正治療をやり直す前は口を完全に閉じるのが難しく、閉じているつもりでも歯がちらりと見えていました。又、今回の矯正治療により歯と骨が引っ込み、鼻が相対的に高く見えるようになったことが写真からも分かるかと思います。現在はリテーナーという簡易的な取り外し式の器具で歯が戻らないように留めています。とてもまじめな方で、今でも2カ月に一度定期検診に通院して下さっています。