矯正装置の「クラウンループ」が保険適用になりました

明るいニュースです!この春より矯正装置の保険適用範囲が広がりました(facebook ページにも同じ記事をアップしましたが、とても大切なお知らせなので院長ブログにも書かせて頂きます)。

 

4月は保険診療報酬改定の季節です。例年では改定があったところで矯正はかやの外でしたが、今年は大きく変わりました。今まで認められていなかった幾つかの矯正治療が認められました。まずは1番皆さんに影響があると思われる改定内容、クラウンループについてご紹介したいと思います。

 

クラウンループという装置を使った治療が認められました。

クラウンループ

こんな時に使います。1番奥から2番目の子どもの歯が通常より早くに抜けてしまった場合に、残りの奥歯の生えかわりを助けるために1番奥の子どもの歯につける装置です。奥から2番目の子どもの歯が通常の生えかわり時期よりも極端に早くに抜けてしまうと1番奥の子どもの歯は支えを失って倒れてきます。するとその後生えてくる永久歯は生えてこれなくなります(以下イメージ写真)。

埋伏歯

それを防ぐために抜けた歯の一つ奥の歯に前もってつっかえ棒のような装置をつけるのです。つまり「予防処置」のようなものであり、それが保険診療として認められたことは本当に大進歩です!我々矯正医&小児歯科医としては毎日の自分達の仕事が「国民が必要とする必要最低の診療内容」として認められたとも言えることで、喜ばしきことです。これからはこのようなケースの子どもたちを保険診療で手助けできるのですから。結構な頻度で使う装置ですので皆さんの周りにもクラウンループを必要としているお子さんがいるかもしれません。「うちの子、奥歯がもう抜けちゃったの〜」「歯医者さんに連れて行ったら虫歯がひどくて抜かれちゃった〜」なんて言っているお母さん友達がいたら教えてあげて下さいね。人助けができる上に、物知り?(知的)ママさん度UP!かもしれません。なんてね、笑。