歯科矯正用アンカースクリュー
大人でも矯正治療できるの?矯正って子どもがするイメージ…(^O^)?
矯正治療とは歯を動かして場所や向きを変えたり、歯を支えている骨の形を変えたりすることによって咬み合わせを健康にする歯科治療のことです。
成長が止まった大人の硬い骨の中で歯を動かすというのは確かに子どもの時に比べるとハンデはあります。しかし今はかなり色々はことができるようになったので「矯正イコール子どもの治療」というのは間違いです。対象年齢は子どもに限定されません。
大人の矯正治療においても開発改良が進み、昔では考えられないほど色々なことができるようになりました。
中でも一番画期的なのが歯科矯正用アンカースクリュー(インプラント)です。一般に知られる歯医者さんにおけるインプラントは失ってしまった歯の代わりに骨に埋めるもの、つまり人工の歯の根っこです。しかし私たち矯正歯科で扱うインプラントは矯正治療のために一時的に歯茎に埋め、歯を動かす時に一つの道具(矯正器具)として使い、矯正治療が終わったらはずしてしまいます。
これまでは歯を動かす時は動かすべき歯のために動かさなくても良い歯にも器具をかけ、お互いを引っ張りあいっこさせるか、あるいは毎晩かぶって寝るようなお帽子型の矯正器具を使って口の外から歯を引っ張ったりしていました。つまり口の中で歯と歯をお互い引っ張りあいっこさせ矯正医がその力加減を調整しながら歯を動かすか、あるいは口の外から引っ張ることでターゲットとなる歯を動かすか、の2通りでした。しかし、矯正用のインプラントの出現でこれが大きく変わりました。
矯正用のインプラントは小さな釘のようなものです。これを歯茎に入れ、この釘(矯正用のインプラント)と歯をゴムなどで結び、歯を動かすのです。最初に歯と歯を引っ張りあいっこさせる従来の方法をお伝えしましたよね。想像上でいいので比べてみて下さい。どうでしょう?釘、つまり矯正用のインプラントを使った方が確実なのはおわかりですね。骨に埋め込んだ釘はどんなに引っ張られても動きませんから^^; 矯正用インプラントのおかげでかなり難しい治療もできるようになりました。以前は大人になってからの歯列矯正は歯そのものを動かすことに限定されていましたが、インプラントの出現で条件によっては顔の輪郭をある程度変化させることも可能となりました。